おわかりかと思いますが

今後、民主党は、ひいては日本の民主主義は、どうなっちゃうんだろう。

「答えは野田に聞け。」

 

・・・前回に引き続き、これがやりたかっただけです。再び、本来ならあり得ませんが語呂のために野田さんを呼び捨てにしてごめんなさい。

しかし、毎年JRの標語はいいですね。

ぜんぶ野田のせいだ。

この衆院選が戦後最低の投票率に終わったのはなぜか? 野田さんが民主党の党首でなかったからだ。

特に自民党を支持していないのに、多くの有権者自民党に投票した(せざるを得なかった)のはなぜか? 野田さんが民主党の党首でなかったからだ。

憧れのあのひとが振り向いてくれないのも、選挙当日が大雪だったのも、「超新星爆発まで秒読み」と言われて世界中の望遠鏡が向けられているのにいまだベテルギウス超新星爆発をしないのも、すべて野田さんの責任だ。

よって結論。「ぜんぶ野田のせいだ。」

 

・・・という趣旨のブログを書こうと思って忘れていたが、ニュースでは民主党代表選に野田さんの「の」の字も出てこない。野田さん、何をされてるんですか、一体ぜんたい、この期に及んで? だって、現執行部が新代表になったって何の意味もないでしょ。何が変わったっていうんですか。

  もしかして、「野田さんが頑張ったものの、前の2人の失点が大きすぎたために挽回しきれなかった」2012年の衆院選に敗れた逆恨みがいまだに残っているのではないでしょうね? もしそうなら、「民主党は救いようがないですね」としか言いようがない。

  国民はあなたを待望しています。

 

(本来なら私が野田さんを呼び捨てにするなどあり得ないが、「ぜんぶ○○のせいだ」の「○○」は2文字でないと語呂が悪いもので。大変恐縮です。)

野田佳彦元総理に告ぐ

  野田佳彦元総理に告ぐ。あなたが民主党の党首とならなければ、私は、そして多くの国民は迷惑する。(正確には、現在あなたが民主党の党首ではないので、私を含め、選挙でまともな選択をしたいと思っている多くの国民はすでに大いに迷惑している。)よって、速やかに、民主党党首になっていただきたい。そして民主党をさっさと建て直し、次回総選挙では与党の座をうかがえる党にして、我々国民に、ちゃんとした政権選択の機会を与えていただきたい。

  野田さん、ご自身の立場を離れて、客観的に考えてみてください。今回の総選挙でいち国民として、「自民党が勝ちすぎるのは嫌だから」等の理由ではなく、心から支持して民主党に1票を投じることができますか? 2012年総選挙(2年しか経ってないよ・・・)の反省も生かさずにウソばかり並べ、対案を示さずに与党を批判する政党に、どうやって1票を投じよと言うのですか?

  前にも書きましたが、「あなたが民主党の党首でない時点で、国益が害されている」のですよ。これは、他の民主党議員の情けなさもありますが、あなた自身にも大きな責任がありますよ。ご自分で思わないですか、「自分だったらこうはしない」「もう少し、こういう方向にすればいいのに」と?

  これ以上、あなたの不作為により国益を害するのはやめにして、一刻も早く民主党の党首になり、(どうしようもない議員は全部追い出した上で)一刻も早く民主党をまともな政党にしてください。国益のため、日本の全国民のため、どうぞよろしくお願いします。(最悪でも、党の運営の中枢にいて、実質的な意思決定を担ってください。)

 

(今日2つ目のエントリーですが、野田さんの目に触れる可能性がある期間が長いよう、「善は急げ」と書いておきます。)

 

P.S.(選挙速報中に追記。)海江田代表の敗戦の弁を聞いて心からあきれた。まったく何もわかっていないではないか。まだ、維新の江田代表の方がはるかにましだった。野田さん、事ここに至った以上、もはやあなたに「党首にならない」という選択肢はないものと思ってください。あなたが、消費税増税を決めた時のように日本国民を思う気持ちを持ち続けているのであれば。本当に、どうかお願いします。

野党は、敗因を直視せよ

  さて、選挙速報において、またこの選挙後の国会で、徹底的な惨敗を喫した野党がどんな言い訳をするのか、またどう言って(あるいはどのツラ下げて)与党を攻撃するのか、今から楽しみである。

  野党の敗因は、①問題山積のこの忙しい時期に「うちわ」などと言って国会を空転させたこと、またそうすれば野党の得点になると勘違いしたこと、②「大義なき解散」などと批判しつつ、野党間の選挙協力などという党利党略以外の何物でもないおよそ意味のわからない戦術を取ったこと、なども大きいが、最大の問題は、③問題ありまくりのアベノミクス増税延期に対して反対するだけで対案を示さないのはもとより、2009年及び2012年の政権交代の選挙を経てなお「無駄さえなくせば増税は不要、かつ社会保障の充実も可能」などという意図的なウソをつけば票が伸びると考えている点だ。「国民を馬鹿にしていることが誰の目にも明らか」であり、野党が思っているほど国民は馬鹿ではなかったわけである。これは大変幸いなことである(すべての国でこの条件が満たされているわけではない)。野党は、「選挙の準備が不十分だった」などというくだらない言い訳をひねり出すことなく、ちゃんと敗因を直視すべきである。すなわち、国民が思ったほど馬鹿ではなかったので、適当にだまそうという浅はかな戦略が見破られたためだと。

  基本的に、政権を取った際に実現できない公約を掲げる党(今回の選挙においては全野党がこれに該当する)は問題外だし、そもそも政権を取りに行くつもりがない政党も話にならない。基本的に、政権を取るつもりがあれば、今回の野党のように無責任なことは言えなくなるのだ。ウソだけを並べて政権を取りに行った(そして実際に政権を取った)2009年の民主党は例外中の例外である。

  維新の党があの体たらくである以上、野党の中で期待できるのは現在においても民主党しかない。それも「野田さんが率いる民主党」という条件付きである。私としては、野田さんが党首であれば「うちわ」などという茶番を見せられることもなかったという恨み節すら、日本のために言いたい。幸い、今回せいぜい「比例で復活」できるかどうかという海江田万里はすぐに党首を降ろされるから、チャンスである。以前も書いたが、野党が主張する、「国会には(あるいは民主主義には)まともな野党が必要」という主張それ自体は本当に正しい。3分の2を占めるかは分からないが与党たる自公の権力基盤が強くなった日本の命運は、野田民主党にかかっている。(よって、野田さんが党首にならなければ、日本の民主主義自体が停滞することになる。)

若者よ、選挙に行け

  当選者が1票差で決まる選挙は、確率的に見てもほぼありそうにない。ならば、どうして選挙に行く必要があるのだろうか。

  答えはこれである。選挙では、「当選と落選」のみを決めるわけではないのだ。

  ほとんどの政党では、選挙の結果によって党内での権力が決まる。つまり、落選者は対象外として、「比例で当選した者<選挙区で辛勝した者<選挙区で圧勝した者」となる。当選者でも、「得票の割合」が重要になってくるのだ。

  要するに、あなたが投じた1票は決して無駄にはならないということである。しかも、今回のように投票率が低いと予想される選挙においては、あなたの1票の重みは相対的に高まる。

  もちろん、あなたがその1票で国政のすべてを決定できるわけではない。しかしあなたは、「1億の国民※のうちの1人」として、自らの意思をちゃんと示すことができ、しかもそれが国政に実際に反映されるのだ。それで十分ではないか。

  こう考えると、1票の格差があることや、選挙制度をその最大の利害関係者である議員自身が決めることなど、いくらか問題がないわけではないが、日本の民主主義は、なかなかいい制度である。

 

※ 厳密には「有権者」であり、未来の有権者の意見が反映されないのは問題ではあるが、解決は難しい。

維新の党の政見放送を見て決心した。

  私は、消費増税の延期に反対である。これは言うまでもなく「無期限延期するべき」とか「増税を取りやめるべき」とかいう意味ではなく、予定通り増税すべき、むしろ早めてもよいという意味である。まあ「増税以外の選択肢ってないと思うんですけど・・・」というエントリーを書いているから明らかだろう。

  したがって今回の衆院選は頭を悩ませた。総選挙に勝利した安倍総理は「国民の信任が得られた」などと言うだろうから、自民党に投票するわけにはいかない。自民党以外の党はすべて論外なので、何の意味もないことは分かっているが、わざわざ白票を投じに行こうと考えていた。

  しかし、今朝のテレビで維新の党の政見放送を見て考えを改めた。私は自民党に投票する。

 

  棄権したり、白票を投じたりすることは、相対的にこれらの「故意にウソをついている政党」を利することになる。50兆円程度の税収しかないにもかかわらず毎年40兆円を超える新規国債を出している(要するに借金を後世の世代に押し付けている)財政運営を行っている中、しかも支出の大半は社会保障費と国債(過去分)の返済に充てられている中、「無駄をなくせば解決します」と主張するのは、頭が悪い(おつむが弱い)などではなく「意識的にだまそうとしている」と考えるほかない。

  政策論議においては、単に批判をするだけでなく「対案を示す」必要があることは誰でも知っている。しかし、「有権者に故意にウソを伝える」政党は、政策論議以前に問題外である。それは政治家うんぬんの前に人間のあり方として話にならない。

  そして現状は、自民党公明党を除くすべての政党が「有権者に故意にウソを伝える」政党に該当する。かつての、そして現在の小沢一郎の手法をいまだ(2009年の政権交代後に白日の下にさらされたにもかかわらず)用いているわけだ。

  要するに、「我々国民が完全にバカにされている」んですよ。

 

  橋下徹も、かつては何度かまともなことを言っていたこともあるが、ずいぶんと落ちたものだ。もはや評価できるポイントが1つもない。次はちゃんと立候補してちゃんと選挙に落ちて、謙虚に自分を見直していただきたい。今回のように負けることがわかったので言い訳して逃げるのでなくて。

  民主党は、多くの識者が述べているが、野田さんを党首にして再生の道を歩まない限りどうしようもない。今回の選挙の野党のスローガン「確かな野党が必要」というのは、実際に正しい。しかし現在の民主党に投票するなどあり得ない、ちゃんちゃらおかしい。野田さん、よろしくお願いします。あなたが党首でないために民主党がこんな体たらくであり、民主党が確かな野党になれないのだ。それ自体が、国益を損なっていますよ。というより、あなた中心に結束すれば与党の座もうかがえますよ。

マスコミは自己を省み、自身のレベルを上げろ

  麻生元総理が、「子どもを産まない方が問題だ」と発言したと、例によってマスコミたちが鬼の首を取ったように報じている。まあマスコミのこの低レベルさ加減、「失言の揚げ足取り」の馬鹿馬鹿しさ加減は何も今に始まった話ではないが、他にやることはないのか。

  日本のマスコミは、「現在のところ、どちらかというと社会的にみて有害である(有益でないのはもとより)」という批判を踏まえて真摯に反省してもらいたい。

 

>「子どもを産みたくても産めない、親が働いたときに保育をしてくれる所がないといった理由で、結果的に産まないことが問題なのであって、少子高齢化になって、高齢者が長生きするのが問題だと言われるのは話が違うと申し上げた」と釈明した。(朝日新聞の報道による)

 

  普通に考えてそのとおりだろ。麻生さんなんだし、元の発言を読んだだけでそういう意味だとわかるだろ。別に釈明でも何でもなくて、むしろ君らマスコミにでも理解できるように単に補足してくれただけだろ。

  マスコミが得意なように「失言を鬼の首を取ったように報道」していいのは、失言が単なる失言というより、その失言により「隠されていたその人物の本質が垣間見られた」場合に限られる。そうでない、単なる言い間違いや舌足らずなどの失言は別に普段から誰だってやっている。こっちの時間だって無駄だから(むしろこんな情報がネットを流れるトラフィック自体が無駄だから)、くだらないことを報じるな。こんなことやってるから有害だなどと言われるんだよ。

  記者の方々だって、それなりの人でしょ? こんな記事を書いていて死にたくならない? 「お父さん(orお母さん)、どんな仕事してるの?」「麻生さんの失言を報じてる」って子どもに説明できる? 自分の仕事の社会的意義を子どもに納得してもらえる? それができないなら、あるいは死にたくなるなら、そんなことはやめたらいいんじゃない?

 

  まあ、一般にマスコミは国民が求めていることを報じているだけなので、マスコミのみを責めることは不公平かも知れないが、それにしてもねえ。国民・受け手のせいにせず、マスコミ自身が努力して変えていける部分はあるよ。また"Google is contaminated"でもそれに近いことを書いたが、中川淳一郎氏が書いた、ウェブを支配している「バカと暇人」は、読者・受け手として想定しない方がいいですよ。自身の質が落ちるだけなのでね。