維新の党の政見放送を見て決心した。

  私は、消費増税の延期に反対である。これは言うまでもなく「無期限延期するべき」とか「増税を取りやめるべき」とかいう意味ではなく、予定通り増税すべき、むしろ早めてもよいという意味である。まあ「増税以外の選択肢ってないと思うんですけど・・・」というエントリーを書いているから明らかだろう。

  したがって今回の衆院選は頭を悩ませた。総選挙に勝利した安倍総理は「国民の信任が得られた」などと言うだろうから、自民党に投票するわけにはいかない。自民党以外の党はすべて論外なので、何の意味もないことは分かっているが、わざわざ白票を投じに行こうと考えていた。

  しかし、今朝のテレビで維新の党の政見放送を見て考えを改めた。私は自民党に投票する。

 

  棄権したり、白票を投じたりすることは、相対的にこれらの「故意にウソをついている政党」を利することになる。50兆円程度の税収しかないにもかかわらず毎年40兆円を超える新規国債を出している(要するに借金を後世の世代に押し付けている)財政運営を行っている中、しかも支出の大半は社会保障費と国債(過去分)の返済に充てられている中、「無駄をなくせば解決します」と主張するのは、頭が悪い(おつむが弱い)などではなく「意識的にだまそうとしている」と考えるほかない。

  政策論議においては、単に批判をするだけでなく「対案を示す」必要があることは誰でも知っている。しかし、「有権者に故意にウソを伝える」政党は、政策論議以前に問題外である。それは政治家うんぬんの前に人間のあり方として話にならない。

  そして現状は、自民党公明党を除くすべての政党が「有権者に故意にウソを伝える」政党に該当する。かつての、そして現在の小沢一郎の手法をいまだ(2009年の政権交代後に白日の下にさらされたにもかかわらず)用いているわけだ。

  要するに、「我々国民が完全にバカにされている」んですよ。

 

  橋下徹も、かつては何度かまともなことを言っていたこともあるが、ずいぶんと落ちたものだ。もはや評価できるポイントが1つもない。次はちゃんと立候補してちゃんと選挙に落ちて、謙虚に自分を見直していただきたい。今回のように負けることがわかったので言い訳して逃げるのでなくて。

  民主党は、多くの識者が述べているが、野田さんを党首にして再生の道を歩まない限りどうしようもない。今回の選挙の野党のスローガン「確かな野党が必要」というのは、実際に正しい。しかし現在の民主党に投票するなどあり得ない、ちゃんちゃらおかしい。野田さん、よろしくお願いします。あなたが党首でないために民主党がこんな体たらくであり、民主党が確かな野党になれないのだ。それ自体が、国益を損なっていますよ。というより、あなた中心に結束すれば与党の座もうかがえますよ。