マスコミは自己を省み、自身のレベルを上げろ

  麻生元総理が、「子どもを産まない方が問題だ」と発言したと、例によってマスコミたちが鬼の首を取ったように報じている。まあマスコミのこの低レベルさ加減、「失言の揚げ足取り」の馬鹿馬鹿しさ加減は何も今に始まった話ではないが、他にやることはないのか。

  日本のマスコミは、「現在のところ、どちらかというと社会的にみて有害である(有益でないのはもとより)」という批判を踏まえて真摯に反省してもらいたい。

 

>「子どもを産みたくても産めない、親が働いたときに保育をしてくれる所がないといった理由で、結果的に産まないことが問題なのであって、少子高齢化になって、高齢者が長生きするのが問題だと言われるのは話が違うと申し上げた」と釈明した。(朝日新聞の報道による)

 

  普通に考えてそのとおりだろ。麻生さんなんだし、元の発言を読んだだけでそういう意味だとわかるだろ。別に釈明でも何でもなくて、むしろ君らマスコミにでも理解できるように単に補足してくれただけだろ。

  マスコミが得意なように「失言を鬼の首を取ったように報道」していいのは、失言が単なる失言というより、その失言により「隠されていたその人物の本質が垣間見られた」場合に限られる。そうでない、単なる言い間違いや舌足らずなどの失言は別に普段から誰だってやっている。こっちの時間だって無駄だから(むしろこんな情報がネットを流れるトラフィック自体が無駄だから)、くだらないことを報じるな。こんなことやってるから有害だなどと言われるんだよ。

  記者の方々だって、それなりの人でしょ? こんな記事を書いていて死にたくならない? 「お父さん(orお母さん)、どんな仕事してるの?」「麻生さんの失言を報じてる」って子どもに説明できる? 自分の仕事の社会的意義を子どもに納得してもらえる? それができないなら、あるいは死にたくなるなら、そんなことはやめたらいいんじゃない?

 

  まあ、一般にマスコミは国民が求めていることを報じているだけなので、マスコミのみを責めることは不公平かも知れないが、それにしてもねえ。国民・受け手のせいにせず、マスコミ自身が努力して変えていける部分はあるよ。また"Google is contaminated"でもそれに近いことを書いたが、中川淳一郎氏が書いた、ウェブを支配している「バカと暇人」は、読者・受け手として想定しない方がいいですよ。自身の質が落ちるだけなのでね。